レコード鑑賞 Golden World/442006年03月04日

The Debonaires / How's Your New Love Treating You? c/w C.O.D. (Collect On Delivery) (Golden World/44)

このグループのソリッド・ヒット・レーベルの盤(2月13日参照)より、前の録音、66年頃でしょう。

'How's Your New Love Treating You?' (J. Bratton, L. Bunten作、Ed Wingateプロデュース) は、ストリングス、ホーンも華やかなミッド〜アップ・テンポのナンバー。ヴォーカル、曲、アレンジすべてに渡ってソウルというよりガール・ポップ的なサウンドが繰り広げられていますが、リズムを聴けばお里が知れるデトロイト産。ガール・ポップ好きには堪えられない胸キュンなサウンドですが、線は細いながらもヴォーカルのクオリティの高さ、リズム・セクションの強さはソウル・ファンにも訴える魅力を十分を兼ね備えていると思います。

C.O.D. (Collect On Delivery) (A.Hamilton, R. Morris, K. Peterson作、Joe Hanterアレンジ、Kent & Morrisプロデュース) は、矢鱈とタムを回すドラマーが叩き出す3連ビートのミッド・テンポのナンバー。'How Your~' に比べて随分と粘着質な曲に立ち向かう、時に熱っぽくなるリードの歌い回しが面白い、というか好みです。ガール・ポップ的な佇まいの中にそこはなとなく漂うソウルフル な香りを嗅ぎ取れるか否かで、黒人大衆音楽の理解力を問われている、と書くのは大袈裟、、でもないでしょう。

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