レコード鑑賞 Ric Tic/1022006年03月06日

Golden Worldに続き、Ed WingateのレーベルであるRic Ticのレコードを聴いてみることにします。 ドン・デイヴィス絡みのレコードをここでも見つけることができます。因にこのレーベルのレコードはソウルの7インチ買い始めたころに、300~1000円で買ったものが殆どです。

Freddie Gorman / Take Me Back c/w Can't Get It Out Of My Mind (Ric Tic/102)

栄えあるこのレーベルの1枚目ではないですが、3枚目のレコード。因に2枚目もこのアーティストのレコード(1枚目はジノ・ワシントン?) 実はこのレコード、最近もセールで手に入れたのですが、家に帰ってレコードを確認したら、レーベルの色こそ違えど既に持ってました。つまりダブリ。レーベルの色が異なるし悪いレコードではないからそれ程ショックはないですが、気をつけたいものです。最近手持ちのレコードをこうして聴いているのも意図してないダブリ購入を防ぐ目的もあります。

余談はさておき、

'Take Me Back' (D. Mancha - B. Hamilton作) は3連アップ・テンポのダンス・ナンバー。ポップな曲調、軽快なリズムに乗って適度に歪んだソウルフルな歌を聴かせてくれます。やや、メロディーが単調なきらいはありますが、余計なひねりも無い分、最後まで気持ちよくきくことができます。

'Can't Get It Out Of My Mind' (D. Mancha - B. Hamilton - H. Weems作)は、ミッド〜アップ・テンポのナンバー。イントロのホーンやコーラスにコミカルな印象を受けますが、少し力を抜いた感のあるフレディの歌声とメロウな曲調が泣かせる叙情的なナンバー。

ミックスの加減かドラムが奥に引っ込んで聴こえてくるあたり、またエコー感から同時代のモータウンのサウンドに非常に近い印象を持ちます。60年代のデトロイトのインディー・ソウルはモータウン以外は歪む一歩手前みたいなエキサイターを過度に効かしたようなミックスが多いと感じますが、このレコードはとてもクリアーな音。

両面共にRob Reeco & Manchaプロデュース、A WIngateプロダクション。