Books/「楽 SOUL」2008年04月05日

楽SOUL

楽 SOUL / 佐野勝明 著 (3,600円(税抜))

佐野さんの作ったミニコミ誌"SOUND OFF"や、Soul本舗やアルツハイマーでの佐野さんのDJ、またそのイヴェントでのレコード談義(というか私にとっては講義)、、それらすべては、ソウル・レコードを集めて聴いている私にとって、とても勉強になり、楽しめることばかりです。今回、自費出版されたA4版/367ページに及ぶ本書は、ディープ・ソウルのシングル盤のレビューとシングル盤をリイシューしたコンピレーションCDのレビューの二本柱で構成されていますが、「ソウルはシングル盤を聴かなきゃお話にならない」とタイトルのついた前書き(必読!)のポリシーに貫かれた明解な内容で、読んでいて心地よいです。60、70年代のディープ・ソウル中心ということですが、佐野さんの場合はバラード一辺倒でなくて、幅広くコレクションされているので、ダンス・ナンバー(所謂ノーザン・ソウル)や、ガール・ポップ系のものも結構含まれており、ジャンルを気にせずに楽しめます。

シングル盤のレビューはベテラン・コレクターの人も楽しめる内容のものでしょうが、それと合わせて、165ページ(!)を割いて掲載されているコンピレーションCDのレビューの充実振りがもの凄く、これからソウル・ミュージックを聴き始めるという方には、頼もしいガイド・ブックになることでしょう。LPのリイシューCDを300枚集めて聴いてみるのと、ここに掲載されているシングル盤のコンピレーションCDを300枚集めてきいてみるのとでは、ソウル・ミュージックの美味しいところを掴むということに於いて、雲泥の差があるのは明らかではないかと思います。そして、レビューされているシングル盤についても、オリジナル盤を手に入れなくても聴く手段として、巻末に収録されているCD(LP)を掲載。誰にでもソウル・ミュージックを気楽に楽しんで貰おうという佐野さんの気概、執念をヒシヒシと感じます。本書を読めばシングル盤は敷居が高いとか、もう言い訳は出来ないし、ある意味逃げ場を塞いでいる:-)、、かゆい所に手が届く内容です。

装丁についてはカンパニー・スリーヴ付きでレコードを整然と並べていますが、こうやって改めて眺めてみますと、それぞれ個性があって楽しいですね。個人的にはディアボーンのカンバニー・スリーヴの格好よさに感動しました。それにしてもこのサイズ、厚さ、、某プライス・ガイドに似てますね〜:-)

自費出版の本書、私は3月のSoul本舗にて購入したのですが、ユニオン ソウル/ブルース館には置いてあると情報を入手しておりますが未確認。 4月12日に開催されるソウル・イヴェント=アルツハイマーでは購入できるハズ。