Tower of Power at Blue Note Tokyo2006年02月26日

昨日、ブルーノート東京で観たタワー・オブ・パワーは、良かったです。正にバンドって感じで、演奏、歌、MC全てに渡ってコンビネーションが、素晴らしかった。68年から活動しているということですから、40年近くの年季の入ったプレイということになり、一体感があるのは当然と言われれば当然かもしれません。しかし、見た目から判断して、デヴィッド・ガリバルディ、ロッコ、エミリオらが節制していることを伺い知ることが出来たし、ジョークも程々で、落ち着いたステージ上の立ち振る舞いもいい意味で成熟した大人を感じることができました。それで、出て来る音はキレのある、バリバリのファンクだったりするのですから、、もう羨望の眼差しで見入り、聴き入りました。

もっとも好きな曲、「キャント・ユー・シー」も演ってくれました。このメロウなファンク・ナンバーは、掛け値ナシに素晴らしいと思うのですが、デヴィッド・ガリバルディのドラム・ソロ〜ホーンのリフが入ってくるイントロから鳥肌立ちっぱなしでした。

ライヴ後、骨董通りの小笠原流のビルに入っている、中華家庭料理の店「ふーみん」で、一緒に観に行った人とライヴ談義に花が咲きましたが、3回観に行った中で今回のライブが一番良かったと言ってました。そして、客のノリもよかったと。確かに、前の方にいるお客さんは、その動作からタワー・オブ・パワーのライヴのマナーを心得ているように見えました。あまり関係ないですが、私たちの隣の中年夫婦もアロハシャツ着て、ワインをボトルやデカンタで頼みまくり、脂っこい食べ物やジャーキーをバクバク食べてました。そして、ライヴが始まると自由気ままに体を動かしノリノリな状態に。お陰様でなんとなくアメリカンな雰囲気が漂い、日本であることをしばし、忘れさせてくれました。

最近、往年の海外アーティストが続々と来日しており、しばしばライヴに誘われたりしますが、チケット代とその想像されるパフォーマンスや使用する会場を天秤にかけると、喜んで行きたいアーティストはなかなか無いのが実情です。タワー・オブ・パワーのような見かけ倒しでない本物のアーティストが来日することを切に願うばかり。

今一番観たい往年のアーティスト、、ジョージ・クリントンでしょうか。そう言えば今回の同行者は今まで観た中で一番よかったのはジョージ・クリントンだったそうです。バブル期、MZA有明で4時間に渡るライヴ・パフォーマンスに衝撃を受け、その後も3回観た事があるそう。羨ましい、、

(画像はふーみんのあさりにんにく醤油漬け、ん、T.O.P. に関係ない? 何か画像がないと寂しく感じたので。まあ、ライヴ後飲食しながらあれこれ談義するのも、ライヴとセットという事でお許しを。)