レコード鑑賞 Solid Hit/1102006年02月15日

The Fellows / Let's Make It Last c/w She's Always There (Solid Hit/110)

'Let's Make It Last' (G. Clinton, T. Lewis, G. Rouser作、Taylor & Clintonプロデュース) は、ミッド・テンポのナンバー。キックの効いたファンク臭あるドラムと弾むベースのリズム・セクションを軸とし、ヴォーカル、ギター、ホーンなど曲を構成する各プレイヤーのコンビネーションが素晴らしい、非常に締まったサウンドを聴かせてくれます。リード・ヴォーカルはドス黒いバックに埋もれることなく汗臭いソウルフルなノドを披露しており、これに呼応するコーラスも洗練され野暮ったいところがなく、とにかく格好イイ。そして最早このレーベルの特徴と言えばよいのか、曲はやはりかなりマニアックで好き嫌いはハッキリ分かれそう。

'She's Always There' (C. McMurray, J. Glover作、Clay McMurrayプロデュース) は、'Let's Make It Last' を曲調は明るく、リズムはよりファンクに近づけた感じのミッド・テンポのナンバー。

早くも手持ちのこのレーベルのレコードも最後の1枚になってしまいました。因にこのレーベルは67年からレコードを12枚程度リリースしているようですが、パット・ルイスのレコードが4、5枚リリースされており、彼女が看板であったことが伺い知れます。手持ちの4枚の内、ジミー・ギルフォードを除いた3枚の表裏聴いて感じるのはとにかく洗練とマニアックなサウンドが同居しているということ。そして、ドラムの叩き出すビートから時代が60年代から70年代へ向かっていること。コンプリートを目指したいレーベルの一つです。