塩化ビニール汚染地帯を往く2006年01月28日

海外某ディーラーより

Steve Mancha / Did My Baby Call c/w Whirl Pool (Wheelsville/102)

ソウル7インチを集め始めた頃から、いつか手に入ればいいなあ、と思っていたデトロイト録音のレコード。ソウルのシングル・コレクターなら誰でも知っているといっても過言ではないレコードで、今更買うのもどうかと思いましたが国内、海外ともに値の張るレコードで、今回、比較的割安(といっても高価であることに変わりないですが)で、コンディションもよかったことからオーダーし、手に入れました。

で、実際針を落として聴いてみた訳ですが、スロー〜ミッド・テンポの'Did My Baby Call' (Clyde Wilson - Don Davis 作、Sony Sanders アレンジ、Don Davis プロデュース) は、やっぱりイイなあとしみじみ思いました。マンチャも彼の歌唱力からすると出し惜しみと感じるくらいのしんみりとした感のあるヴォーカル・ワークですが、そこがまたよい意味での余韻を感じさせてくれるものですし、バックも過不足ないデトロイト・サウンドで歌を文字通りバック・アップしてます。CD、イヴェントなどで散々聴いていたのですが、ミント・コンディションの今回買ったレコードで聴くとまた格別です。60’sを中心に集めている私としては半分義務感みたいな心情もあってのオーダーでしたが、よかったと思えました。

因にこのSteve Manchaの 'Did My Baby Call' は英国GoldmineのコンピレーションCD='The Essential Detroit Soul Collection' (GSCD/3) にも収録されていることになっていますが、このCDに収録されているのはProfessionalsのGroove City盤のもので、テイクが異なります。まあ誤りであるのですが、内容は悪くない、というかこちらの方がよいかもという出来で、手に入れたいレコードの1枚です。