レコード鑑賞 Amy/9882007年12月23日

Amy/988

Lou Ragland / I Travel Alone (Amy/988)

Late 60's & リズムが似ている繋がり。オハイオはクリーヴランド産でフィラデルフィアのあるペンシルヴァニアとは隣の州同士とはいえ、両都市はかなり離れていますね。

重心の低いリズム隊とリズミックなギターとホーン、そしてストリングスが織りなすサウンドは洗練の極といったところで、非常に練られて作られた印象を持ちます。そして、ルー・ラグランの乾いた歌声も素晴らしい。

しかし、ちょっと曲展開が不思議というか、つかみどころの無いというか。Aメロ、Bメロ、サビ、の展開の曲のAメロが無い感じで、曲が途中から始まっている様な印象を持たせます。どうしてこんな曲を作ろうと思ったのか、などと思いにふけったりして、何度聴いても興味が尽きません。ポップ・ミュージックでありながら消費されることを拒んでいるといった感じです。

で、私にとっては、結局ひたすら心地よい、もう、ソウルとかそういうジャンルを飛び越え、時代も飛び越えた、普遍的な魅力を持つレコードです。

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